良好な姿勢を維持するためには、様々な条件があります。
日常生活において、どれだけこの条件をクリアできてるか振り返ってみましょう。
「力学的に安定している」
●前面から
重心線(赤の点線)が支持基底面の中心に近い
ことで、筋や靭帯の活動が少なくなります。
この活動が少ない方が力学的に安定している
と言えます。
●側面から
良好な姿勢の条件として重心線が図のように
耳の穴・肩の先(肩峰)・胸郭の中心
大腿の骨(大転子)・膝のお皿(膝蓋骨)・くるぶし(外踝)を
一直線に通っているかがポイントです。
「生理学的に安定している」
同じ姿勢を長時間取り続けていると、
筋肉が動かないまま力が入っているため
筋疲労が生じます(過度な等尺性収縮)。
この筋疲労を予防するためには、適度に
動き姿勢を変えることが重要です。
「環境設定」
負担の少ない環境の工夫も、良好な姿勢を維持するためには必要です。
例えばキッチンで料理などの作業をする場合、作業をする流し台の高さが
<身長÷2+5~10cm>の高さだと、負担が少ない状態で作業ができます。
流し台が高い場合は踏み台やルームシューズ
などで、
逆に低い場合は椅子を用意するなど高さを調節する工夫を考えてみましょう。
「心理学的に安定」
心理状態が姿勢に反映されることもあります。
身体の状態だけでなく、不安・ストレス等のネガティブな心理状態も改善していく必要があります。
「楽な姿勢が良好な姿勢ではない」
様々な条件を考えながら、おさえておきたいのが「楽な姿勢≠良好な姿勢」ということです。
座っている時、立っている時の自分の姿勢は楽だけど、上記の条件をクリアしているか、振り返りながら姿勢を改善していきましょう。
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